食物アレルギーの最新研究と効果的な予防法についてのまとめ2017

食物アレルギーは今まで、原因物質を食べて発症すると考えられ、除去に関する研究がたくさん行われてきました。しかし食物除去をしてもアレルギーを発症することがわかってきました。

では食物アレルギーは何故起こってしまうのか、その仕組みと予防の最新情報を分かりやすく解説します。

食物アレルギーでは様々な症状が見られます。
次のような様子は比較的軽症で自然に収まることがあります。
▢ 皮膚のかゆみ、じんましん
▢ 目の充血、かゆみ
▢ 口や喉の違和感、イガイガ感
▢ くちびるや舌の腫れ
▢ くしゃみ、鼻水、鼻詰まり
▢ 軽い腹痛、吐き気、下痢次のような症状は重症で、急激に悪化することがあるので急いで受診させてください▢ 声がかすれる、喉がしめつけられる、息が苦しい、強い咳こみ、ゼーゼーいう呼吸
▢ 脈が速くなる、脈が不規則になる、手足がつめたい、くちびるや爪が青白い
▢ 強い痛みを伴う腹痛
▢ 嘔吐を繰り返す
▢ 元気がなくぐったりする
▢ 意識がもうろうとする

経皮感作とは

食物アレルギーの原因として「経皮感作」が注目されています。経皮感作とは、湿疹などのトラブルがある皮膚を通して原因食物が体内に入り、免疫システムがその食物を「敵」とみなしてアレルギー反応を起こすという仕組みです。

皮膚は体の外と内を隔てるバリア機能を持ち、それ故、菌やウイルスなどの有害物質に対し厳しく働くようになっています。空中に漂うアレルゲン物質が荒れた肌に着くと、肌の免疫システムが誤作動を起こして「次入ってきたときは攻撃するよ」と指令を出すため、次にアレルゲン物質食べ物を食べたときに症状が出ます。

そのためきちんとしたスキンケアをして肌バリア機能を高め、皮膚から体内からに有害物質を取り込まないこと、これが食物アレルギー予防にとって重要になります。

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予防的観点から

スキンケアの重要性

すくすく子育ての番組の中でも、スキンケアの重要性が鍵になるとコメントがありました。羊水に守られていた乳児が外界の空気にさらされるストレスで乳児湿疹を発症します。その乳児湿疹を治療しないでおくとアレルギー物質が容易に皮膚から取り込まれてしまいます。乳児湿疹にならないようにするためは保湿、つまり日常的なスキンケアが一番重要だということです。
ただし、アーモンドオイルやセサミオイルなどの成分が入っていない赤ちゃん用の保湿クリームなどを選ぶように注意してください。

アレルギー物質を食べる時期について

またもう一つ研究でわかってきていることは、アレルギー反応を起こしやすい物質をできるだけ遅くするのではなく、できるだけ早い段階で食べるべきであるということです。
これは口から取り込まれたものはアレルギーを発症させる抗体がでにくいという「経口免疫寛容」というメカニズムにあります。皮膚より腸のほうが免疫システムが穏やかなのですね。
アレルギー予防のために特定の食物を食べさせなかったり、たべさせる時期を大幅に遅らせる必要はない、ということが言われています。生後6ヶ月からゆでたまごを与えるとアレルギーが8割近く減少したという研究もあります。

ただしこれは予防の段階の話で、治療法でもなければすでに食物アレルギーを発症している場合には医師の指示で治療をすすめる必要がありますので勘違いしないようにしてくださいね。

まとめ

食物アレルギーのメカニズムや最新の予防知識についてまとめてみましたがいかがだったでしょうか。子育ての情報もひとむかし前とずいぶん変わりましたが食物アレルギーについての予防法はだいぶ変わったのですね。

ですがここでさらに注意が一つ。例えば卵を食べたら口の周りが赤くなった、のがアレルギーがどうか判断するのは素人では難しいです。赤ちゃんの肌はデリケートなのでよだれや食べ物がついただけで赤くなることもあるからです。

勝手にアレルギーだと判断せず、医療機関での診断を受けるようにしましょう。またアレルギー症状が出た場合には原因と思われる物質を食べてからの時間や症状、写真なども撮影しておくと(重篤な場合はすぐに医療機関へ)医師に相談しやすいですよ。

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