認定理学療法士試験対策はどうされてますか?私は先輩に聞いたり、ネットで検索して対策を練ったりしましたが、結局よくわかりませんでした。2018年3月3日に実施された認定理学療法試験の傾向を個人的に分析してみました。自分の反省とこれから受験されるかたの参考に。
認定理学療法試験の申請方法の闇
やっかいなのが、複雑な申請。各領域ごとに必要なポイントが違うしとにかくわかりにくい。大丈夫だと思ってたポイントが無効だったりすると、ポイントが足らず申請間際まで受講することになりますし、人気の必須や指定研修枠には応募することすら困難なのが現状です。ちなみに新プロが終わってからのポイントなので注意!指定研修の有効期限は5年です。毎年基準が微妙に変わりますのでとれるうちにとるのが吉。複雑すぎるポイントシステムのためここでつまづく人が多数存在していると思うのは私だけでしょうか。協会HPを注意深くチェックしながら、分からないことは問い合わせるのが確実です。
ケースレポート
各領域に合わせたケースレポートの書式をダウンロードして、10例書きます。書式を間違えず、内容も求められるのでなかなか大変な作業です。日々コツコツ書いておきましょう。レポートは不合格の場合は修正して再提出するようですね。
それでは本題の筆記試験の概要から
一領域50分 2領域から4領域試験の人はさらに時間が伸びます。
持ち物はHB鉛筆かシャーペンのみ、時計、会員証(会員証が受験番号になっていました)
5者択一のマークシート式で、共通9問、選択領域15問からなります
2018年の試験は12時30分から試験説明、13時から試験開始でした。
※受験案内は全てメールです。ちゃんと申請書類が通った人にしか連絡がこないようなので見落さないようにしましょう。
共通問題の傾向
覚えている範囲では学生のガイドラインから2問、研究デザインから2問、倫理から2問、医療事故、職場管理についてなどです。
個人的に難易度は高め!わりと中身を読み込まないと二択からしぼれなくなっているので注意。ただ、レジュメには小さくともちゃんと載っているので読み込めば対応できるものが多いと思いました。
ここから先は選択領域になりますが、私は地域理学療法です
選択領域の地域理学療法の傾向
福祉用具の購入貸与改修費関係3問、認知症ケア関わり、前頭側頭型認知症について、高齢者の抑うつ対応、訪問の役割、訪問終了の際の関わり、家族との関わり、ノロ対応、地域包括ケア、情報管理です。
普通に勉強して訪問に携わっていれば簡単な問題ばかりでした。
まとめ
落ちたらまた受けなきゃならないので自分への教訓としては、共通はしっかり対策しておこう!というかんじです。合格目指して頑張りましょう!
後日談
平成29年度試験合格してましたー!やったー!症例報告も大丈夫だったー。自己採点では共通は6割ギリギリくらい、選択領域は8割くらいだったので、合格基準は分かりませんがきっと7割とれてればOKかしら。共通は怪しかったにもかかわらず合格できたということは合算して合否が決まるのかなぁ、なんて推測。参考になれば幸いです。
2020年の傾向について
共通問題の出題範囲は、日本理学療法士協会が主催している「協会指定研修」の資料の内容の中で
①協会が目指す専門・認定理学療法士の役割
②臨床・疫学研究の推進
③根拠に基づく理学療法
④理学療法ガイドライン
⑤医療安全・労務管理
の5項目にわかれており、その中で9問出題されるので内容を全体的に理解しておく必要があります。
2019年度の試験では臨床研究に関する問題が多めに出題されていたようです。また、労務管理に関する問題も出題されていたとのこと。
さらに、2020年に理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則改定が行われる影響もあり、教育ガイドラインに関しての出題があったとの情報。
表や図で説明されているものも細かく理解しておくべきである点は、傾向としては変わりませんね。しっかり準備しておきましょう。
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