生あくびとは日常的に出るあくびと違って病的なサインであることがあります。
「日中やたらあくびがでて何かおかしいな……」
と感じている方に読んでいただきたい記事です。
1分ほどで読み終わります。
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生あくびとは
あくびは「覚醒」を促すために起きる「反射」です。
あくびはゆっくりとした深吸気と、これに続く呼気運動からなります。
また、背伸びをしたり、口を大きくあけ、まぶたは閉じ、流涙などをともなう協調運動です。
ひとは平均して1日7〜8回あくびをするそうで(思ったより多いような気もしますが)昼夜の境目で最も起こりやすく、起床後2時間以内に生じるあくびが全体の15%、就寝前2時間以内が23%を占めるようです。
しかし、日中にやたらあくびが多く、また全身的な倦怠感などが伴っている場合には注意が必要です。
生あくびの原因
生あくびの原因となる病気は以下のようなものが考えられます。
慢性的に起こっている場合
- 睡眠障害……眠りの質が低く身体や脳が休めていない可能性があります。寝付けない、中途覚醒してしまうなどの症状もあります。
- 睡眠時無呼吸症候群……体重が多い人、上向きで寝る人、扁桃腺が腫れている人、お酒を寝る前に飲む人などに起こりやすいといわれています。耳鼻咽喉科や睡眠外来などで相談してみましょう。
- 自律神経失調症……緊張とリラックスを司る自律神経のバランスが乱れるとあくびがでることがあります。
- 貧血……血液がうすくなり、特に脳への酸素が供給されなくなるとあくびがでます。目の粘膜や爪が白い、強い息切れがする場合には貧血かもしれません。
急に起こる場合
- 低血糖……糖尿病の薬などを使用していて、冷や汗をかき血糖値が下がりすぎているとき、意識を失うおそれがありますので注意しましょう。
- 熱中症……急激な体温の上昇、脱水、ミネラルバランスの乱れで生じます。意識がもうろうとしていたら受診しましょう。
- 片頭痛……脳の血管が広がりすぎている場合におこります。
- 脳梗塞……脳に酸素や栄養を送る血管が詰まり、脳の機能が低下する病気です。問題が起こる脳の部位によって、まひ・しびれ・感覚が分からない・しゃべれない・めまい・吐き気などのさまざまな症状が出ます。急にろれつが回らなくなった、水が飲み込めない、歩けない、体の片方だけ力が入らないといった症状がある場合は、急いで病院を受診しましょう。
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まとめ
たかがあくびとあなどらず、全身状態をよく観察して適切に受診を受けるようにしてください。
原因によって専門の診療科が異なるので、どこに受診したらいいのかが分からない場合もありますが、まずはかかりつけの内科などで相談してみるのもいいでしょう。
いつからどんな症状があるのか、どんなことで困っているのかを医師に伝えてみるようにしましょう。
また、あくびだけではなく、身体の機能や意識に問題がある場合にはすぐに救急受診する必要があります。
お読みいただきありがとうございました。
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