ヒトメタニューモウイルスってどんなウイルス?
ヒトメタニューモウイルスは急性期呼吸器感染症を引き起こす病原菌のひとつで、生後6ヶ月ころから感染し、2歳までに約50%、10歳までにほぼ100%の子供が1度感染、その後一生涯で何度も感染を繰り返すと言われています。
流行時期は3~6月の春先ですが、1年を通して発症します。
①咳がいつもより長引く(1週間ほど)
②熱がなかなか下がらない(38~39度の熱が4、5日続く、熱があっても比較的元気に過ごす)
③鼻水がひどい
という3大症状がでます
潜伏期間は4~6日で、ウイルスの排菌期間は2週間あります。
特効薬はありません。対症療法が中心で、咳が酷い場合には去痰薬や気管支拡張薬、解熱剤などが処方されます。1歳未満の乳児や高齢者の方は体力や免疫力が低いため、重症化しやすく、肺炎など重篤な呼吸器疾患を引き起こすことがありますので注意が必要です。 悪化する前に早めの受診をしましょう。
ヒトメタニューモウイルスは登園を制限する感染症には入っていません。しかし、4~5日は発熱が続くため自宅療養となります。その後も鼻水や咳症状が続くこともあり、2週間排菌していることもあるので、咳がひどいときなどはまだ自宅で療養できると良いと思われます。小児科の医師からは、解熱していれば登園をしてはいけないと言えないが、他の子への感染する可能性は高いので症状が落ち着くまでなるべく自宅療養を検討したほうが良いと言われました。
保育園に通わせている親御さんはそうそう仕事の都合がつかない人も多いでしょう。
解熱して症状がひどくなければ登園するお子さんも多いようです。
グレーゾーンなだけに判断困るところですが、まずはお子さんの体調をよくみて決めることが一番かと思います。